おいしいコーヒーを淹れる 2

 JILLには、大津駅近くに住んでいたので大学に行く前に朝一寄ってうまいコーヒーに目を覚ませていた。軽いトークに気持ちも明るく「さぁ今日もがんばろう」って気持ちになっていた。大学に近づき授業にはまだ早い時は喫茶店のはしご。ノアによる。ここは落ち着いた気持ちにさせてくれる。道路に広くひらいた店の窓からは授業に向かう学生の集団がバスを降りて歩いていくのが見える。自分はまじめな学生ではなかったのでちょっと透かして見ていたのかもしれない。これも薄っぺらいプライドで思い上がりに他ならない陳腐な学生だった。しかし、毎日大学に向かうのはやっぱり田舎の青年の根っこがそうさせていたのかもしれない。どちらにしても中途半端なダメ学生だった。この時を振り返ると一杯250円をコーヒーチケット買いして一日4杯は飲んでいたのであるからバイトを頑張っていたのだろうなと振り返る。

 このころからコーヒーをブラックで飲むようになっていた。半分カッコをつけて半分香りを味わうには甘さやミルクは不要だと考えていたようだ。わけあってサークルを辞めてから私のコーヒー人生は変わる それでは つづく

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